お問い合わせはこちら

仕事内容

WORK

法面工事について

法面工事について

法面とは

盛土や切土して造られた人工的な斜面のことを言います。
法面工事では人工的斜面や自然斜面の崩壊・落石を防ぐために保護・安定化を図ります。

法面とは
法面とは

法面工事の重要性

日本の国土には山間地が多くあるため、傾斜地が多いという特性があります。
そのため、鉄道工事や道路工事、宅地造成工事などの開発行為によって法面が必ず発生します。
しかし雨が多く降る日本では、法面表層部に降った雨水が地表に流れて浸食したり、地中に浸透して崩壊してしまう可能性があります。
浸食や崩壊、落石などを未然に防ぎ、法面下部の道路を通行する車両や鉄道車両、住宅家屋などの安全を守るためにも法面工事は必要不可欠と言えます。

法面工事の重要性
法面工事の重要性

法面工事の注意点

法面工事を行う現場ではロープでぶら下がりながら作業をする場面が多くあり、危険と隣り合わせの業務となります。
そのため安全衛生管理を徹底して行っています。
一つの現場に数名のチームで作業を行うため、チームリーダーの統率力も大切になります。
また、法面の亀裂や水の出方から崩壊する前兆を見抜く危険察知能力も安全を確保するために重要となります。

法面工事の注意点
法面工事の注意点

法面工事の種類

法面工事の種類

植生工

植物の肥料や種子、水などを混ぜた基材を撒いたり苗木を植えて植物を繁殖させ、法面表層部を保護します。
植生工は成長した植物が法面を覆うことで雨風による浸食を防ぎ、風化を抑えます。
また、植物の根が法面としっかり絡み合い、土砂崩れを防いでくれる役割もあります。
景観や自然環境の保全、温暖化対策にも有効な点がメリットとして挙げられます。
植生工には種子を用いる『播種工』、育成している樹木や芝などの植物を用いる『植栽工』、種子吹付と苗木の植栽を組み合わせた『苗木設置吹付工』などがあります。
景観や地質、周辺環境などの観点から最適な緑化方法が選定されます。

植生工
植生工

構造物工

モルタル・コンクリート、かご、板柵などを使用して法面の安定化を図ります。
地山の地質が岩や土砂などで形成されている場合、雨風による風化の影響を受けてしまうため、構造物による防御が必要になります。
表面の浸食や風化対策だけでなく、深い箇所の崩壊や崩落対策のためにアンカーや杭などを地山に挿すことも構造物工になります。
また、植物工と組み合わせる場合、板柵の間に植物を植え付けます。
かご工では『ふとんかご』『じゃかご』と呼ばれるかごを法面などに設置します。
ふとんかごは災害復旧の土留め目的として、じゃかごは多量の湧水や漂流水がある法面への浸食防止に使われます。
かごのなかには自然の石を詰めるため、景観を圧迫しないということもかご工の特徴と言えます。

構造物工
構造物工